Sydney, 2009年1月5日, AEST (ABN Newswire) - 米国オバマ政権による経済刺激策への期待を背に、ウォール街は先週金曜日3％高で取引を終えた。最悪の状態が終わったのではないかと投資家たちが楽観視を強め、米国の市場は昨年11月20日から約20％上昇し、ここ数週間好調を維持してきた。
S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は8.5ポイント・0.23％下落の3,713.8、全株価指数は3.6ポイント下落の3,655.7ポイントとなり、先週金曜日のオーストラリア株式市場は新年の取引開始日に低調なスタートを切った。米国からの前向きな先導にかかわらず、期待するには早すぎるとアナリストたちは警告する。今後の報告期においての悪い知らせも予想され、市場はこれから3ヶ月間、不安定な状態が続く可能性がある。
今日AEDT7時3分、シドニー先物取引所における3月株価指数先物契約は107ポイント上昇し3,785であった。
堅調な株式市場と好調な一次産品価格が高利回りの通貨を後押しし、豪ドルは値を上げて取引を開始した。AEDT7時、豪ドルは金曜日の終値69.55/61米セントから2.6％上昇し71.41/51米セントで取引された。
ガザ地区における対立により中東での生産削減への懸念が高まり、またロシアがウクライナへの天然ガス出荷を抑制したことから、原油価格は1986年以来最大の週間での上昇を記録した。石油価格は大晦日に14%急上昇した。2月納品の軽質スイート原油は、5.57米ドル上昇し1バレル44.60米ドルとなった。
注目の経済事象と数値
Wayne Swan 大臣は昨日、政府が雇用対策に取り組んでいるため、経済状況が広域に悪化するなかで人員削減を行わないよう、経営者たちに訴えた。ケビン・ラッド政権は、先住民の人々、精神面での健康に条件のある人々、失業家庭に暮らす人々に対し雇用を創出するため、4,100万豪ドルを支出することを明らかにした。
企業合併・買収ニュース
National Australia Bank (ASX:NAB) は広範囲の事業見直しを行い、同行の英国 Clydesdale 銀行と Yorkshire 銀行を売りに出す可能性がある。その2行は、投資家たちが英国での業績不振に不満を抱いているため、危機に瀕していると考えられている。
資金の豊富な探掘業者 Cape Lambert Iron Ore (ASX:CFE) は、倒産した採掘業者 CopperCo や負債を抱える OZ Minerals (ASX:OZL) の資産を含む買収の機会を検討している。8月に看板鉄鉱石プロジェクトを China Metallurgical Group へ売却し4億豪ドルを取得した Cape Lambert は、新たな買収の機会を探っている。
重要企業ニュース
OZ Minerals (ASX:OZL) は、同社の3プロジェクトにおける資金不足へのつなぎ融資や借り換え融資を求めるなかで、融資業者が同社のニーズに対し「非常に前向き」であると語った。
Peter Garrett 連邦環境大臣が既存条件の妥当性について懸念を示し、 Gunns (ASX:GNS) はタスマニアにおける賛否両論の同社パルプ工場に対し連邦政府から承認を得るにあたって、困難な状況に直面している。 Gunns の広報は昨日、このプロジェクトの条件にはオーストラリアの工業発展史上最も厳しい基準が適用されており、同社の工場は「世界中で最も環境にやさしい」ものになると強調した。
高齢者生活産業グループ Babcock & Brown Communities Group (ASX:BBC) は、先週の年次総会においての承認により、同社名称を Lend Lease Primelife Ltd へ変更した。シドニーに拠点を置く Lend lease (ASX:LLC) は、2億8,330万株の一株60セントでの発行や1億の転換社債の各25セントでの発行を通じて、BBCへ1億9,500万豪ドルを注入する予定である。
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